体脂肪を落とす良質な油

【体脂肪を落とす良質な油】

油を摂ると太る!ダイエットの敵。と思うかもしれませんが、良質の油は余分な体脂肪を分解して、脂肪をつきにくくする効果があります。

●非加熱用

【亜麻仁油、えごま油、シソ油に含まれるオメガ3脂肪酸】

健康的に痩せる油の摂り方として、非加熱で摂るオメガ3脂肪酸の油がお勧めです。
オメガ3脂肪酸は体内で作る事が出来ない必須脂肪酸なので、食事から摂取する必要があります。
亜麻仁油、えごま油、シソ油に含まれるオメガ3脂肪酸( α-リノレン酸)は、
体内で吸収されると、魚油に含まれるEPA、DHAに合成されます。
EPAは体内の炎症を抑え、メンタルの不調にも良いとされています。
DHAは脳の神経伝達が良くなり、認知症予防、記憶力の向上に効果を発揮します。

近年の食の欧米化で洋食などの高カロリー食や、肉食に偏ったり、今の日本人は昔と比べて魚の摂取量が減少してしまい、オメガ3脂肪酸が不足しがちな傾向にあるため、積極的にオメガ3脂肪酸を補う必要があります。
アマニ油などに含まれるオメガ3脂肪酸には、アレルギー症状など炎症を抑える働き、動脈硬化・血栓の予防、血圧を下げる、脂肪分解酵素を活性化し、血液の流れを良くしてくれる。など、さまざまな嬉しい作用があるという事です。
サラダのドレッシングにしたり、冷やっこや納豆、お漬物に垂らしたり、ヨーグルトにかけたり、1日スプーン一杯の油健康法として是非、毎日の食事に取り入れてくださいね。
(ただし、熱と光に弱く酸化しやすい性質があるので、冷暗所に保存の上、1、2カ月で使い切る様にしてください。)

【近年流行りのMCTオイルについて】

MCTとは、「Medium Chain Triglyceride(ミディアム チェーン トリグリセリド)」の頭文字をとったもので、日本語では「中鎖脂肪酸」と呼ばれ、ココナッツやパームフルーツといったヤシ科植物の種子に含まれる天然由来の成分油のこと。

私たちに馴染みのオリーブオイルやコーン油などの植物油やバターやラードの動物性油脂に含まれる脂肪酸(脂質を構成する成分)のほとんどが「長鎖脂肪酸」と呼ばれ、長い分子構造を持った脂肪酸です。
MCTオイルは、ココナッツオイルから中鎖脂肪酸のみを抽出したオイルで、中鎖脂肪酸の分子構造が長鎖脂肪酸の半分くらいと短いのが特徴です。
そのため、分解がされやすく消化が速く、直接肝臓に届いて、素早くエネルギー源として使われます。
中鎖脂肪酸には食欲を抑えて、体内に脂肪として蓄積されづらいので、ダイエットに効果的な脂肪燃焼効果の高いオイルとして注目されています。

MCTオイルの特徴は、
ココナッツの成分のカプリル酸(C8) カプリン酸(C10)ラウリン酸(C12)が含まれていて、
脂肪燃焼効果の他に
抗菌、抗ウイルス作用。 カンジダや真菌症(カビなどの病原体)を抑制
抗炎症作用
乳酸値低下作用
脳のエネルギーとなる
などの現代人に必要な有効的な作用をしてくれるオイルです。
選ぶ際には、100%ココナッツのみを原料としたオイルを選ぶことをおすすめします。

摂取の仕方
1日1〜3回、生の状態で小さじ1杯〜大さじ1杯(一度に大量に摂取すると胃に負担がかかるので、少量から慣れていく様にしましょう)
摂取する時間帯は、効率よくエネルギーに変換させる為、活動量の多い朝〜昼。
MCTオイルは沸点が160度なので、加熱調理には向きませんが、スープやコーヒーに垂らして摂取出来ます。

【体脂肪を効率良く落としたい方は、ゆるケトンダイエット】

MCTオイルは、低糖質ダイエットで有名になりました。
MCTオイルは、体脂肪に溜まらずにすぐエネルギーになる性質があるので、エネルギーは補給しつつも太りにくいという特徴があります。
しかし、MCTオイルは、普段の食事を摂ったうえにプラスして摂取するだけでは痩せません。
低糖質ダイエット時のエネルギー源となるのがケトン体ですが、ブドウ糖の代わりのエネルギー源として、お米やパン、菓子などの糖質を制限したうえでMCTオイルを摂取すると、脳や体のエネルギー源「ケトン体」を効果的に活性化させて脂肪燃焼を加速させます。
低糖質ダイエットは、糖質を減らし、血糖値の急上昇を防いでインスリンの分泌を抑える必要があります。
MCTオイルは脂質なので、血糖値はすぐには上がりません。糖質制限と組み合わせる事でインスリンを抑えられるので、ケトン体回路を優先的に動かす事で痩せやすい体質になることが出来ます。
MCTオイルを摂ると満腹感があって、お腹が減らないので余計な間食をしなくて済むのでダイエットに効果的ですね。

※糖質制限中は、足りなくなった糖の代わりに、脂肪からエネルギーを作りますが、その過程で筋肉中のアミノ酸も使われます。そのため、MCTオイルに頼るだけではなく、いつもより多めにタンパク質を摂取したり、筋トレをやることが大切です。
筋肉量が落ちてしまうと基礎代謝量が減り、ダイエットしたつもりがバウンドして、かえって太りやすくなって逆効果という結果を招きかねません。
また、タンパク質摂取の目的でお肉の摂取ばかりが増えると、腸内の悪玉菌が増える原因になるので、食物繊維の多い野菜もしっかり摂ってバランスよく食べる様にしましょう。
筋トレ後に、添加物無添加のプロテインドリンクにMCTオイルを混ぜて飲むのも是非おすすめです!

 

【まとめ】

体に良くないトランス脂肪酸などの質の悪い油は摂らずに、体に良いとされる質の良い油を積極的に摂ることで、体の脂肪代謝を促すことが大切です。
ビタミンEやポリフェノールが豊富で若返り効果のある米油、オリーブオイル。
オメガ3脂肪酸を多く含んで、脳の神経伝達や血液の流れを良くしてくれる亜麻仁油、えごま油、シソ油。
中鎖脂肪酸が多く含まれていて、脂肪燃焼効果の高いココナッツオイル、MCTオイル、ghee。
「オメガ3:オメガ6:オメガ9」が「2:1:2」と理想のバランスで含まれているカメリナ油。
油にはそれぞれにメリットがあり、カラダへの働き・役割は異なります。
脂質は細胞膜や血液、ホルモンなどの材料になる大切な成分で、カラダにとって非常に大事な働きをしていることから、質の良い色々なオイルをバランスよく取り入れていくことが健康・美容の面でも良いのではないでしょうか。